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進化の設計 (講談社学術文庫)

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進化の設計 (講談社学術文庫)


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hiro_fj

  
2010-03-10 18:37:03
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hiro_fj

  
2010-03-10 18:29:36

Amazonのユーザーレビュー

2010-01-09▼異なる観点からの解説が有益
著者は古生物学者でも、地質学の専門家でもないが、航空力学の視点からすでに化石となった古生物、とくに中世代の爬虫類に力点をおいて生存競争におけるその形態、運動能力、攻撃の武器、防御の方法などを評価したもので興味ふかい。ただし6500万年まえの隕石衝突説より以前の著書であるため爬虫類の突然の絶滅については触れていない。人類の将来についても生物学的な進化はのぞめないが智識、技能の集積を人もまた地球上にあらわれた生物の一種にすぎないとの謙虚な気持で有効につかえるのであればまだ未来にのぞみがあるとの議論は説得的である。
2009-12-02▼こういう本が復刻されるとまだまだ世の中捨てたものではないと感じます。
オリジナル(タイトル同)は1982年、1994年の改訂版(タイトルは異なる)を経ての復刻であるが、そこに流れる著者の一連の史観・分析は未だ色褪せていない。航空機設計・力学の専門家として太平洋戦争初期から数年ドイツ滞在、戦中・戦後の日本で一貫して現在言うところの理系・技術畑に属しながらも優れた比較文化・歴史観を持ち続けた著者に相応しい、肩に無駄な力が入っていない一般人向良著である。出版時既に齢70歳を越えておられたが、その語り口は淡々として軽妙、著者の言わんとすることが素直に伝わってくる。地球上に出現した生物(原生物から人類まで)の形態と運動能力を機械・工学・力学的分析しその合理性、隆盛興亡の必然性を論じている。進化の妙を設計者の意図、デザインから見た成功作品・試作品・失敗作品として解説する独特の切り口は最近の遺伝子工学に馴れた読者にとりかえって新鮮に映るのではないか。著者の優れたデザイン・設計を愛でる温かい目は生物の美しさと合理性が不可分でないことを教えてくれる。毛細血管の神秘的美しさの分岐構造は実は物理的に最も効率の良い形で、河川の支流と同じになる、狭い場所の探索に最も適したロボットは必然的にヘビ型になるなど、生物と工学・物理学は別なものではない。それを教えてくれる素晴らしい本である。一点、末尾の編集部記載にもあるが著者はまるで「見てきたような」進化の説明をされている。そこがまた実に親しみを覚えるのであるが、それが実際におきたことである保証はないのでご注意。
2009-11-17▼内容はやや古いが、復刊される価値のある作品
 航空機関連の著作で有名な方である。本書は科学雑誌の連載をまとめたもので、文庫で復刊されたようだ。
 内容的には古い面もあるし、なにより本書のテーマである生物進化の専門家ではない著者だが、そこには復刊するだけの理由が3つあると感じた。
 まず語り口である。よく言えばざっくばらん、悪く言うと乱暴な感じのする手慣れた文章だ。物知りのおじさんの話を聞いているようで、すごく楽に読める。次に進化に対する独自の視点。エンジニアとして生物の器官、骨格の構造や機能に注目している。機械部品との比較で、「この設計では・・・」と進化の必然性を語る点は、本家の生物学者にも新たな発見をもたらしたのではないだろうか?
 最後はデータ主義に陥らないところだ。雑誌連載でもあるし、門外漢を自称しているせいもあるのだろうが、データや標本の写真などで厳密な解説を行ったり、自説を検証したりはしていない。その章のテーマに合わせた挿し絵ひとつだけである。
 このような特徴は、学術文庫だけにアカデミックな内容を期待した読者には不評かも知れないが、読者の集中力をブレさせないで、かつ、興味のある部分を詳しく見ていこうというきっかけにするのに効果的だ。
 あとがきで著者が気にする「これからの人類」については、「ポスト・ヒューマン誕生」(レイ・カーツワイル)という名著がある。著者がこの本にどういう感想を抱くかを聞いてみたかった。

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